2021-01-07

転職エージェントの裏事情

転職エージェント裏事情

転職エージェントを利用する場合、様々な裏事情が存在することに注意する必要があります。その一方で、転職エージェントの裏事情を事前に把握しておくことで、逆に転職エージェントを有効活用することも可能です。本記事では、転職活動をスムーズに進めるために知っておくべき転職エージェントの登録から入社後フォローまでの裏事情をご紹介していきます。本記事に記載した内容を転職エージェント選びに役立てて頂ければ幸いです。

転職エージェントの裏事情

転職エージェントの裏事情について具体的に見ていきたいと思います。

事実上の登録拒否が存在する

1つ目は、事実上の登録拒否が存在することです。転職エージェントは、法律上、求職者の登録を拒否することを禁じられており、キャリアアドバイザーはサイトへの登録を求める全ての求職者を一旦は受け入れる必要があります。しかし、キャリアアドバイザーの数は限られており、全ての求職者と平等にコミュニケーションを図ることは現実的に難しいため、転職エージェントから事実上の登録拒否をされてしまうケースもあります、要するに、転職エージェントの立場からすれば、売り込み可能な人材のみと接点を持ちたいということです。

キャリアアドバイザーには厳しい営業目標が存在する

2つ目は、キャリアアドバイザーには厳しい営業目標が存在することです。転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーに転職を急かされてしまうケースがありますが、これはキャリアアドバイザーに課せられた厳しい営業目標が背景にあることが少なくありません。転職エージェントというのは求職者の転職が成功することによって収益を得るビジネスモデルであるため、在籍するキャリアアドバイザーには厳しいノルマが課されているケースが多いのです。ノルマの形態は転職エージェントによって異なりますが、こういった裏事情を勘案すれば、また別の視点で物事が見えるようになるかもしれません。

転職可能性の高い求人が優先的に紹介される

3つ目は、転職可能性の高い求人が優先的に紹介されることです。転職エージェントに登録した場合、求職者の希望条件に合った求人ではなく、転職可能性の高い求人が優先的に紹介されることが多いことを理解しておきましょう。上述した通り、転職エージェントというのは転職を成功させることで報酬が発生する成功報酬型のビジネスモデルである以上、どうしても効率的に転職を成功させたいと考える傾向にあります。そのため、キャリアアドバイザーは求職者の希望条件ではなく、転職できそうかどうかという視点で求人を探してしまう場合があるのです。もちろん、全てのキャリアアドバイザーがこのような考えを持って求職者に接している訳ではありませんが、希望する求人条件と全く異なる求人案件ばかりを提示してくるキャリアアドバイザーには注意が必要です。

初回面談の形式で優先度がわかる

4つ目は、初回面談の形式で優先度がわかることです。転職エージェントに登録後、キャリアアドバイザーとの面談を実施しますが、初回面談の形式で転職エージェントが優先的に関わりたい求職者か否かを判断することができます。具体的には、優先度が高い場合には、転職エージェントのオフィス等で対面での面談が行われ、優先度が低い場合には、電話での面談で行われる場合が多いです。この点についても、知識として入れておくと良いでしょう。

求人票には隠された条件がある

5つ目は、求人票には隠された条件があることです。Web上で公開されている求人票には、法律上、記載できない項目が存在します。具体的には、性別を限定する表現、年齢を限定する表現、居住地や国籍を限定する表現などです。ただし、立場上、キャリアアドバイザーは求人票に記載できない条件を把握しているケースがあります。求人に応募したにもかかわらずキャリアアドバイザーがおすすめしてこない場合などは、隠された裏の求人条件を満たしていない可能性があるので、確認してみると良いと思います。

既に募集が終了した求人が掲載されている場合がある

6つ目は、既に募集が終了した求人が掲載されている場合があることです。これはどういうことかというと、人材が集まりやすそうな人気のある求人については募集が終了した段階でも意図的に掲載を続けている場合があるのです。転職エージェントのビジネスモデルを考慮すると、登録者数が多ければ多いほど報酬獲得につながる可能性も高くなるため、このようなある種のフェイクをかましたいという裏事情があるようです。こういった裏事情を事前に把握しておき、求人情報だけでなく、転職エージェントの特徴やサービスを比較して登録を検討するのがおすすめです。

転職者の年収の30%が転職エージェントの報酬となる

7つ目は、転職者の年収の30%が転職エージェントの報酬となることです。転職エージェントの多くは、転職者の年収の30%を報酬として受け取るビジネスモデルを採用しています。そのため、転職エージェントは、基本的には全てのアドバイスを無料で行っており、求職者に様々なサポートを提供しています。ちなみに、この30%という数字はリクルートエージェントやパーソルキャリアが設定している報酬割合であり、それが業界慣習として広まったものとされています。また、30%という数字はあくまで目安であり、紹介手数料を35-50%に設定している転職エージェントもいます。エンジニア転職の場合、100%になる場合もあるそうです。

企業と転職エージェント間に返金規定が存在する

8つ目は、企業と転職エージェントの間に返金規定が存在することです。転職エージェントの多くは、転職してから1ヶ月程度の間は何らかの形でアフターフォローを行ってくれますが、この背景には、企業と転職エージェント間の返金規定の存在があります。返金規定とは、簡単に言えば、試用期間内に転職者が退職してしまった場合には成功報酬の一定割合を返金しなければならないという規定であり、多くの転職エージェントが企業側から課されているのが実情です。例えば、2週間以内に退職してしまった場合は、100%の返金になることもあるようです。もちろん、全てのキャリアアドバイザーが返金規定を理由に入社後のアフターフォローを実施している訳ではありませんが、こういった行動の背景には親切心以外の要素もあるということを把握しておくと良いと思います。

転職エージェントを有効利用するためのポイント

上記の裏事情を踏まえ、転職エージェントを有効に活用しながら転職活動をスムーズに進めるためのポイントを紹介していきます。

キャリアアドバイザーとの強固な信頼関係を構築する

1つ目は、キャリアアドバイザーとの強固な信頼関係を構築することです。上記に挙げた様々な裏事情を知ってしまうと、キャリアアドバイザーの求人紹介やアドバイスに疑問を持ってしまうこともあるかもしれませんが、こちら側が相手を信頼し、積極的にサポートをお願いすることで、より良い関係性を構築することができます。そのためには、キャリアアドバイザーと定期的にコミュニケーションの機会を持つことが重要です。ただし、場合によっては、キャリアアドバイザーと人間的な相性が合わないケースもあると思いますので、キャリアアドバイザーの変更も踏まえて適切に活用することを心掛けると良いと思います。

自分が重視する条件を事前に明確化しておく

2つ目は、自分が重視する条件を事前に明確化しておくことです。転職エージェントを利用する場合、キャリアアドバイザーが主導する形で求人紹介やスケジュール調整が行われることが一般的なのですが、上記の裏事情からも推察される通り、転職をやたらと急かされたり希望する条件と全く異なる求人を紹介されてしまったりすることも少なからず存在します。しかし、そのような場合でも、転職活動を進めるにあたって自分が重視する条件を事前に明確化しておくことで、キャリアアドバイザーからの不本意な提案を根拠を持って断ることができます。また、キャリアアドバイザーに自分が重視する条件を事前に伝えておけば、希望と異なる求人が紹介される機会を減らすこともできます。キャリアアドバイザーにある程度の判断を任せつつも、最終的な意思決定は自分で行うことを念頭に置いた上で、自分が転職活動を進めるにあたって重視するポイントを事前に明確化しておくと良いでしょう。

複数の転職エージェントを利用する

3つ目は、複数の転職エージェントを利用することです。一つの転職エージェントだけを利用すると、提供される情報やサポートが偏ってしまう可能性があります。また、転職成功者は平均で34社の転職エージェントを利用しているというデータも存在します。複数の転職エージェントを利用することで、より客観的な意思決定が可能となることを踏まえ、1社にこだわらずに複数の転職エージェントの活用を検討すると良いでしょう。

最後に

転職エージェントには、現実問題として、通常では知り得ない様々な裏事情があります。もしかすると気分を害された方もいらっしゃるかもしれませんが、このような裏事情を事前に把握しておくことで、転職エージェントをより効果的に活用することができます。本記事で紹介させて頂いた裏事情を踏まえた上で転職エージェントを適切に活用し、スムーズな転職活動を実現していきましょう。