公開日

2023/09/24

最終更新日

【仕事向いてない1年目】辞めるのは早い?辞めるべきタイミングと判断方法

今の仕事が向いていないと思っても、1年目で辞めることに抵抗を感じてしまう人は多いでしょう。「そんなに早く辞めたら次の仕事探しに影響があるのではないか」「続かない人間だと思われるのではないか」と不安になることは多いです。しかし、どうしても続けられないと思った場合は無理をしていても得られるものはないため、早めに見切りをつけてしまったほうが良いでしょう。本記事では、入社1年目だけど仕事を辞めようか悩んでいる人に向けて辞めた後を成功させるための考え方や方法をご紹介します。

・入社1年目だけど心が折れそう
・もう既に心が折れてしまっている
・入社1年目で仕事を辞めることが不安

このような人は是非参考にしてみて下さい。

入社1年目は辛いもの。辛くなる原因を紹介

入社1年目は慣れていないことも多く、辛いと感じることが多いです。では、具体的にどのようなときに特に辛いと感じるのかを以下でご紹介します。

モチベーションの高さが周囲と異なる場合

周りと比べてモチベーションに差がある場合、辛いと感じることは多いです。仕事に対して情熱的で毎日を一生懸命生きている人が多い中で、なんとなく仕事をしていると別世界の人と働いているような気持ちになり、段々疲れてきます。また、彼らと比べて自分が頑張れていないと「きっと自分は出世できないだろう」と思ってしまい、辛くなることもあると思います。反対に、自分のモチベーションが周りと比べて高い場合も同様に辛くなってしまうことが多いです。周りに白い目で見られることもあり、何故そんなに頑張っているのだと思われることもあるでしょう。どちらにしても、周りとの温度差が大きい場合は、仕事が辛いと感じてしまう可能性が高いです。

仕事がなかなか覚えられない場合

仕事をある程度続けていると、自分と周りの能力差が明確に見えてきます。もし自分が周りと比べて明らかに仕事が出来ていないのがわかった場合に、「会社に必要ないのではないか」「向いていないのではないか」と思い、辛くなることがあります。周りと比べて自分ができていないと、自己肯定感がなくなり否定的になってしまうでしょう。そして、自分はダメな人間なんだと思い込み、モチベーションの低下や仕事の質の低下を招いてしまいます。

周りと馴染めない場合

周りと上手く馴染めないと、仕事が辛いと感じることは多いです。話が合わなかったり、自分だけ溶け込むことができなかったりすると、1人だけ取り残されているような気持ちになります。そのような気持ちになると、余計にコミュニケーションを適切に取ることが難しくなるでしょう。

入社1年目で仕事を辞めると再就職に不利?

入社1年目で仕事を辞めてしまった場合、転職に不利か有利かで言えば、不利にはなります。どうしても職歴が「○ヵ月」になってしまうため、企業によっては継続力や忍耐力のない人だと思われてしまうこともあるでしょう。そのため、仕事を辞める場合は理由をしっかりと次の企業に話せるようにしておくことが大切です。また、理由も「仕事がイヤになったから」「つまらなかったから」など、マイナスのイメージを持たれてしまうような内容ではなく、前向きに捉えてもらえるようなことを伝える必要があります。例えば、周りと上手く馴染めずに仕事を辞めてしまったのであれば、次の企業のプラスの部分も踏まえて「御社の風通しの良い社風が自分に合っていると思い」や「自分には風通しの良い環境のほうが合っているため」などといった回答を心掛けましょう。決して、「人間関係で上手くいかなかったから」などというマイナスな伝え方をしてはいけません。また、当然ながら嘘をつくことも良くないです。作り上げた退職理由を伝えると、いつかどこかで墓穴を掘ってしまい、印象が悪くなってしまいます。そのため、本当の理由をマイナスなイメージで伝わらないように言葉を選ぶことが大切です。

入社1年目で仕事を辞めた方が良い/辞めない方が良い場合を整理

入社1年目で転職すると、次の就職に対して不利な状況を生んでしまうことのほうが多いです。しかし、それでも会社を辞めたほうが良い場合もあります。そして反対に程度によっては辞めないほうが良いパターンもあるため、それぞれご紹介します。

辞めた方が良い場合

・パワハラなどのハラスメントを受けている

精神的に追い詰められたり、暴力的なことをされる場合はパワハラに該当します。このような扱いを受ける場合は、その原因はなんであれ、できるだけ早く会社はを辞めてしまうことが得策です

・過剰な労働条件

例えば、法外な残業を日々強いられたり、身体を壊してしまうような肉体労働などは、パワハラ同様うつ病になってしまったり、肉体的な病気になりかねません。

・第二新卒は重宝される

特に最近は第二新卒が重宝される傾向があり、企業によっては快く受け入れてくれるところが多いです。何故かというと、コスパが良いからです。新卒となると、初めての社会人でバイトもしたことがないという人もいると思います。そういった人の場合、まず最初に最低限のビジネスマナーを教えて、それと並行、もしくはそのあとに仕事を教えていきます。

辞めない方が良い場合

・嫌な部分よりも良い部分のほうが多い

仕事を辞めたい理由があるなかで、それでも今の仕事で気に入っているポイントのほうが多い場合は、下手に転職をすることはおすすめできません。良い部分が多いのに転職した場合、次の職場で余計に仕事が辛くなってしまうこともありえます。そのため、特に人間関係が凄く満足しているなどの求人表からは読み取れない部分に関しては慎重に考えて決めたほうが良いです。

・自分が改善できる内容

自分自身の変化によって状況が改善されそうなのであれば、まずは改善する努力に取り組んで見ましょう。例えば、朝が早くてつらい場合、夜寝る時間を改善して問題なく朝が起きられるようにしたり、コミュニケーションが上手くとれないけど意外と話しかけにいったら仲良くなれるなどです。

どうしても辛くなったら転職エージェントに相談

仕事を続けていて辛いと感じ、辞めたくなってしまったら、身の周りの人ではなく転職エージェントに相談してみましょう。転職エージェントに相談して、自分は転職をしたほうが良いのかがわかったり、気持ち的にも楽になることができます。また、転職エージェントに相談することで、以下のようなメリットも生まれます。

希望に沿った求人があるのかわかる

転職エージェントに相談することにより、様々な求人をもとにキャリアアドバイザーが質問に答えてくれます。たとえばこんな求人もありますよ、などのように紹介してくれる場合があるので、現状の自分に合ったリアルな状況がわかるでしょう。

リアルな転職市場がわかる

現在どのような求人があるのか、どのような求人が多いのかなども教えてもらうことができます。それにより、今転職すべき時期なのか、どのような人が求められているのかなどがわかりやすいです。

自分の市場価値や強みを知ることができる

自分のスキルや経験を求めている企業がどのくらいいるのかを知ることもできます。自分の強みや市場価値を把握することにもつながるでしょう。

次の転職を成功させるためには?

次の転職を成功させるためには、今の仕事の辛いポイントや新しい職場に求めることをしっかりと把握することが大切です。この把握をしっかりしていないと、せっかく転職したのに同じ失敗を繰り返してしまい、またすぐに転職したくなってしまう可能性があります。把握するポイントは、以下のようになります。

年収

年収は、生活に直接的に関わってくるため、どのくらいの金額を欲しいのかをしっかりと決めるようにしましょう。年収や月給が自分の理想と比べて低いと、モチベーションも上がりませんし、「こんなに頑張っているのに」などとマイナスの感情も大きくなってしまいます。そのため、月にいくら必要なのかをしっかりと算出しておくことが大切です。また、給料から貯金が全くできない状態ではストレスが溜まりやすいです。家賃・通信費・雑費・食費・光熱費・娯楽費など全ての使うお金を一度紙に書き出してみて、貯金ができる給料なのかを計算してみましょう。

人間関係

人間関係は書類上では判別しきれない難しいポイントです。もし今の仕事で人間関係につまづいているのであれば、どのようなところが辛いのかをしっかりと認識しましょう。どんな人間関係が嫌なのかがわかることにより、次の仕事を探すときにある程度は把握することができます。自身が人間関係で今の仕事を辞めたいのであれば、手を抜かずにしっかりと調べる必要があります。

職種や仕事内容

職種や仕事内容で転職を考えているのであれば、どんな仕事をしたいのかをしっかり再認識するようにしましょう。また、再認識するためには今の仕事のどんなところが嫌なのかを理解する必要があります。職種がそもそも合っていなくて他にやりたい仕事があるのか。職種は気に入っているけど仕事内容が合っていないのかによって次の仕事探しは大きく変わってきます。自分のやりたい仕事は、頭脳労働なのか肉体労働なのかをを理解するだけでもずいぶん仕事の探しかたは変わってくるでしょう。

働き方

昼間の仕事なのか夜の仕事なのか。自分のプライベートでとりたい時間はどこなのかなど、働き方は仕事選びを考える上で重要なポイントです。あまりにも苦手な時間帯の労働となると、身体を壊してしまう可能性もあるでしょう。そのため、今の仕事の時間帯がキツいと感じるのであれば、働き方を変化させることを検討しましょう。

まとめ

入社1年目で仕事を辞めるということは、次の転職に対して不利になる可能性が高いです。しかし、そのような職歴をそれほど気にせず、ポテンシャルや経験・スキルで判断してくれる企業も多くあります。そのため、1年目だからといって無理をして我慢し続けずに、どうしても今の職場が合っていないと思ったら思いきって転職してしまったほうが良いです。本当に辛くなって仕事をすること自体がイヤになってしまう前に、しっかり考えた上で見切りをつけるようにしましょう。そして、新しい会社を選ぶときは前回の経験をしっかり活かして同じようなことで嫌になってしまわないようにすることが大切です。今の仕事の辛いポイントを一度全て紙に書き出してみて、より良い転職を目指すようにしましょう。

Photo by Sergey Zolkin on Unsplash