・転職エージェントを利用したいけれど、急かされたりしたら嫌だ
・なぜ転職エージェントは転職を急かしてくるのだろう
・転職エージェントに急かされた場合の対処法を知りたい

このように考える人は多いでしょう。転職エージェントを利用していて、あまりにも転職を急かされると焦ってしまうし、「なにか裏があるのではないか」と不安に思ってしまいますよね。転職エージェントが求職者を急かす理由は様々ですが、企業との兼ね合いであったりキャリアアドバイザーの事情であったりと、色々なパターンがあり得ます。本記事では、転職エージェントが急かしてきても焦ることなく対策する方法をご紹介します。この記事を読むことで、安心して転職エージェントを利用することができるでしょう。転職エージェントに急かされるのが不安な人や、急かされた経験のある人は是非参考にして下さい。

転職エージェントが急かす理由

転職エージェントが急かす理由は1つではありません。必ずなにかしらの理由があることは間違いありませんが、キャリアアドバイザーやあなたの希望する職種によっても理由は大きく変わってきます。ここでは、そんな急かす理由について可能性のあるものをご紹介します。

担当者のノルマ達成のため

転職エージェントは、求職者を企業に入社させることにより、成果報酬として金銭を受け取っています。キャリアアドバイザーには必ずと言って良いほどノルマが課せられています。そんな中、もし「今月のノルマが達成できそうもない」「今週中に内定させればノルマ達成だ」という状況の場合、あなたの内定を急かしてくることは十分にあり得るでしょう。もちろん全てのキャリアアドバイザーがノルマのためだけにやっていて求職者のことを全く考えていないということはありませんが、上記のようにノルマ達成のために転職を急かしてくる場合はあります。

あなたにベストな求人が見つかったため

求職者の希望に対して、ある程度条件をクリアした求人は比較的見つかりやすいです。しかし、ベストな求人を見つけることはなかなか難しいのが現状です。そんな中、もしもベストな求人が見つかれば、当然、キャリアアドバイザーとしても急いで案内をして逃さないように動いてくれるでしょう。その結果、急かすような形になってはしまいますが、これは求職者を思ってのこと。そのため、急かしてきたと感じた求人を見たとき、「自分に合っている」と思ったら他の転職希望者にとられてしまう前に応募することをオススメします。まと、そのような場合はキャリアアドバイザーに感謝の気持ちを伝えましょう。

あなたのことを真剣に考え過ぎたため

あなたのキャリアや現状を把握した上で、早めの転職のほうが良いとキャリアアドバイザーが判断した場合は、転職活動を急かしてくることがあります。たとえば、年齢が高めで早期の転職をした方がいい人もいます。その他にも、あなたの今の仕事がブラック企業だから早めに転職した方が良いと判断された場合や転職活動への意欲が長続きしそうもないと判断された場合です。上記のような場合は、あなたのことを考えてキャリアアドバイザーが意図的に急かしてくることがあるでしょう。

応募者枠が埋まりそうなため

中途採用枠は、新卒枠とは違い数名ほどしか採用をしません。そのため、人気のある企業の場合、他の人ですぐに内定分が埋まってしまう可能性があります。このような可能性がある場合は、応募する頃にはもう終了していたなんてことにならないように、キャリアアドバイザーが急かしてくることがあるのです。

キャリアアドバイザーが企業から急かされているため

キャリアアドバイザーがあなたの転職を急かすのと同様に、企業がキャリアアドバイザーを急かしていることもあります。企業が急かす理由としては、人手が足りていなかったり事業拡大を早くしたかったりなど、人材確保を急いでいる場合がほとんどです。キャリアアドバイザーは企業と求職者に挟まれている立場のため、企業から急かされたら自ずと求職者のことも急かさなければなりません。

条件に合う求人が少ないため

あなたのスキルや経験から考慮して、希望の内容に合った求人がなかなか見つからない場合、もしも見つけることができたら急かしてくることがあります。なぜなら、次はいつ条件に合った求人が見つかるかわからないためです。マッチする求人が少なく、「この求人を逃すとエントリーできない」と判断した結果、求人への応募や内定の回答を急かすことがあります。

転職エージェントが急かす求人は？

転職エージェントが急かしてくる理由は上記でご紹介した通りですが、それとは別に転職を急かされやすい職種や業種も存在します。それは、以下のようなものです。

・事務職
・コールセンター
・管理職

順番に解説していきます。

事務職

「未経験者OK」の募集が多い事務の求人は、ワークライフバランスの取りやすい職種のひとつであり、非常に人気があります。結婚や出産などのライフイベントに合わせた働き方もできるため、応募を希望する人の層が幅広いことも特徴です。事務の仕事は求人枠が少ないことから、募集後すぐに人が集まる傾向にあります。

コールセンター

コールセンターは業務上、必須とされる資格がない上に、未経験でも安定した収入を得られることは大きな魅力でしょう。未経験者でも挑戦でき、働き方の自由度が高いことから、コールセンターや電話営業の求人には、応募が殺到する傾向があります。そのため、転職エージェントは、￥コールセンターや電話営業を希望する求職者に対して応募を急かすケースがあります。

管理職

専門性が高く、知識やスキルを磨ける職種が多いことから、管理部門への転職を検討する求職者も多いのではないでしょうか。管理職といっても、職種によって仕事内容はさまざまです。管理職の仕事は、企業において大切な役割を担い、やりがいを感じられるといった魅力があります。人員不足がでても早期に採用が決まってしまうため、管理部門を目指す人はスピード感を持った転職活動を心がけましょう。

転職エージェントに急かされた場合の対処法

転職エージェントに急かされた場合は、対策をすることで急かされにくくなることもあります。ここでは、急かされた場合の対処法についてご紹介します。

転職を急いでいないことを伝える

転職エージェントで急かされた場合、急いでいないということを伝えることが効果的です。キャリアアドバイザー側が急かしている理由はなんにせよ、あなたが急いで転職をしたいわけでなければ急かされる理由はこちら側にはありません。そのため、「良い求人が見つかったら転職したい」「引き継ぎがあるからそんなすぐには転職できない」などと理由を並べてみるようにしましょう。そうすることで急かしてくることがなくなる可能性もありますし、もしかしたら急かしている理由を教えてもらえる可能性もあります。あなたの急いでいない理由を伝えることで、キャリアアドバイザーが急かしている原因追求に役立てることもできるのです。また、急かされることがストレスになる場合には、「自分のペースで転職したい」と伝えるのがおすすめです。ただし注意点としては、転職を急いでいないと伝えることにより、転職意欲が低いと判断されてしまう可能性もあります。転職意欲が低いと判断されてしまうと、転職活動のサポートが適当になったり、求職者の優先順位として下にみられたりするデメリットもあるため、転職意欲があるということはしっかり伝えることが大切です。

急かす理由を聞いてみる

転職エージェントからあまりにもしつこく連絡を催促されると、理由が気になる人もいるのではないでしょうか。応募や回答を急かされることに疑問を感じたら、納得のいく理由であるかどうかを確認しましょう。ただし当然、正直に答えてくれないキャリアアドバイザーも大勢います。本当はノルマ達成のためだけなのに、人気があって採用枠が埋まってしまいそう、などという嘘をつくこともあるでしょう。聞いてみることは大切ですが、全てを鵜呑みにして信用してしまうと、キャリアアドバイザーの思惑にはまってしまうため注意が必要です。

キャリアアドバイザーを変えてもらう

急かす理由に納得できなかったり、明らかに担当アドバイザー側の都合で急かしていると感じたりする場合は、担当のキャリアアドバイザーを変えてもらうようにしましょう。当然ながらアドバイザーも人間ですので、各々の考え方や性格があります。担当アドバイザーに急かされることで転職活動のペースを乱されてばかりいると感じるようなら、別の担当者を付けてもらうことで事態を好転させられる可能性があります。

あまりにも嫌だと感じたら転職エージェントや担当を変えてもらおう

今のままでは転職活動が上手く進まない、そう感じた場合は担当のキャリアアドバイザーや、転職エージェントそのものを変えてしまったほうが良い場合もあります。では、担当だけを変えれば良いのか、それとも転職エージェントそのものを変えたほうが良いのかをそれぞれご紹介します。

転職エージェントを変えたほうが良いパターン

担当を何度か変えている

担当のキャリアアドバイザーを何度か変えているにも関わらず、急かされることが多くストレスになっている人は、転職エージェント自体を変えてしまったほうが良いです。もしかしたら利用している転職エージェント自体が急かす傾向にあるかも知れないためです。ただし注意点は、あなたが急かされやすいタイプということも可能性として考えておきましょう。もしも急かされやすいタイプの人の場合、たとえ転職エージェントを変えても同じように急かされてしまうため、自身の行動を変えてみる必要があります。

サポートやサービスに満足していない

今利用している転職エージェントのサポート内容やサービスに、そこまで満足していないのであれば転職エージェントそのものを変えてしまっても良いでしょう。そもそもサービス内容自体が合っていない可能性もありますし、他の転職エージェントを利用することでもっと良いサービスに出会えることもあります。転職エージェントを急かされている上でサービス内容に満足しておらず変える場合は、次の転職エージェントの情報をしっかり調べて、サポート内容やサービス内容を確認するようにしましょう。

キャリアアドバイザーを変えたほうが良いパターン

サービス内容には満足している

サービス内容とは、たとえば定期的な講演会などがあったり、求職者に嬉しい機能があったりする場合です。適正診断や年収査定など転職エージェントによってはオリジナルの機能があるところも多くあります。このような機能やサービスを気にいっている場合は、転職エージェントを変えてしまうのはもったいないため、担当を変えてもらうだけのほうが良いでしょう。

特化型を利用している

特化型の転職エージェントを利用している場合は担当を変えてもらうだけにしたほうがオススメです。特化型のキャリアアドバイザーというのは業界に精通している人がほとんどです。そのため、細かい内容のサポートまでを受けられ、内部事情にも詳しいというメリットがあります。担当のキャリアアドバイザー以外に特に問題を感じないようであれば、特化型の転職エージェントはそのまま使い続けたほうが良いです。

【最新版】おすすめの転職エージェント

上記を踏まえ、おすすめの転職エージェントを整理します。

リクルートエージェント

国内有数の転職エージェントとして知られるリクルートエージェントは、業界トップクラスの求人数を誇ることで知られています。過去45万人以上の転職成功実績をもとに、プロのキャリアアドバイザーが履歴書／職務経歴書などの書類添削や面接対策まで徹底対策してくれます。国内最大級の転職エージェントということもあって、拠点の数も多いので、地方在住の方でも安心して利用することができます。

dodaエージェント

パーソルキャリア（旧：インテリジェンス）が手掛ける「dodaエージェント」は、「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」と並んで国内最大級の転職エージェントとして知られています。約10万件の求人情報から求職者の希望にマッチした求人をプロのキャリアアドバイザーが紹介してくれます。「何から始めれば良いかわからない」「自分の強みがわからない」といった悩みがある場合は、登録してみると良いでしょう。

マイナビエージェント

マイナビエージェントは「20代に信頼されている転職エージェントNo.1」の実績とマイナビグループが誇る豊かな求人情報を強みとする転職エージェント。マイナビエージェント経由でしか応募することができない独占求人の数も多いので、一度、登録してみると良いでしょう。

パソナキャリア

パソナキャリアは、業界トップクラスの求人数を誇る転職エージェント。運営は株式会社パソナ（東証一部上場）。オリコン顧客満足度調査第1位に選出されている。求人件数は5万件以上。転職後の年収アップ率は67.1%を誇る。高い専門性を備えた専任の転職エージェントによる転職サポートが魅力。

【最新版】おすすめの転職サイト

さらに、おすすめの転職サイトを整理します。

リクルートダイレクトスカウト（旧：キャリアカーバー）

リクルートダイレクトスカウト（旧：キャリアカーバー）は、人材業界最大手の株式会社リクルートが運営するハイクラス・エグゼクティブ限定の会員制転職サイト。ハイクラス・エグゼクティブ人材向けに、厳選した優良なヘッドハンターだけがサービスに登録していることが特徴。会員登録完了後はスカウトを待つだけでOK。担当コンサルタントは自分で選ぶことができる。

ビズリーチ

ビズリーチは、管理職や専門職、次世代リーダーなどの即戦力・ハイクラス人材に特化した国内最大級のハイクラス転職サイト。運営元はビジョナル株式会社。高年収の求人が豊富に用意されていることに加えて、優良企業や一流ヘッドハンターからビズリーチを通じてスカウトを受け取ることで、思いもよらない企業やポジションに出会えることが大きな特徴の一つである。

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、管理・専門職、ミドル・ハイクラスのための転職エージェント。運営は株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント（東証一部上場）。約800名のプロフェッショナルが転職をサポート。また、国内大手、外資系、海外進出企業などの厳選求人を多数揃えていることが特徴である。

アサイン

アサインは、コンサルティングファームをはじめとして、経営企画や事業開発、営業職などのハイエンド向け転職支援サービスを展開している。運営は株式会社アサイン。確かな実績をもつキャリアアドバイザーと日本初のAIキャリアシミュレーション「VIEW」で求職者のキャリアを徹底サポートしてくれる。特に20代～30代のハイエンド転職に強い。

iX転職

iX転職は、パーソルキャリア株式会社が運営するハイクラス向けの転職サイト。年収1,000万円以上の非公開求人を多数取り扱っていることが特徴の一つ。厳選されたヘッドハンターがキャリアの選択肢を適切に提案してくれる。また、「クラウドキャリアコーチ」を活用すれば、第三者との対話を通じてキャリアに関する悩みを解消することができる。

AMBI

AMBIは、株式会社エンジャパンが運営する若手ハイクラス人材向けの転職サイト。年収500万円以上の案件が多数。職務経歴書を元にした三段階評価によって、選考通過の可能性がわかることが大きな特徴。登録しておけば職務経歴書を見た企業やヘッドハンターからスカウトを受け取ることができる。

最後に

転職エージェントを利用していると急かされることは少なからずあるでしょう。それはキャリアアドバイザーのノルマのための場合もありますし、求職者のことを考えての行動の場合もあります。理由を聞いてみたら素直に答えてくれるキャリアアドバイザーがいる一方、答えてくれないキャリアアドバイザーもいます。聞いてみることは大切ですが、答えを鵜呑みにせずに裏付けできる何かがある場合のみ信用するようにしましょう。また、どうしてもダメなキャリアアドバイザーは存在します。急かすだけではなくサポートが不十分であったり、連絡が頻繁に途絶えたりする人もいます。そのようないわゆるハズレが担当になってしまった場合は、運営側に事情を説明して担当を変えてもらうようにしましょう。

Photo by Aaron Burden on Unsplash