英語学習コーチング「STRAIL(ストレイル)」を実際に体験した感想──オンラインでも全く不自由することなく受講できる!

英語のパーソナルジム「ENGLISH COMPANY(イングリッシュカンパニー)」を運営する株式会社スタディハッカー。科学的根拠に基づいた英語指導法に定評がある同社が展開するサービスで、ここ最近、ENGLISH COMPANYに匹敵する人気を博しているのが、英語学習コーチング「STRAIL(ストレイル)」です。本記事では、このSTRAILの具体的な内容を踏まえた上で、オンライン上で実際に授業を体験した筆者の感想等を紹介していきます。

担当トレーナー:黒澤隆之氏(以下、敬称略)

大学ではサリンジャー、フィッツジェラルド、フォークナーなどのアメリカ文学を専門的に学ぶ。教育業界での経験も積んだ。アメリカ・ハワイ州やインドネシアの在住経験もある国際派。ENGLISH COMPANY入社後、パーソナルトレーナーとして数多くの受講生の英語力をあげてきた。

英語学習コーチング「STRAIL(ストレイル)」

サービス概要

── 本日は宜しくお願い致します。まず、STRAILの概要についてお伺いできますか?

黒澤:宜しくお願いいたします。STRAILは、2015年にオープンしたENGLISH COMPANYから派生したセカンドラインの英語学習サービスです。2018年の暮れにオープンして、新宿を皮切りに、銀座、大宮、北浜の4スタジオを展開しています。

画像出典:https://strail-english.jp/

ENGLISH COMPANYとの違い

── STRAILとENGLISH COMPANYにはどのような違いがあるのでしょうか?

黒澤:ENGLISH COMPANYでは、英語のパーソナルトレーナーが1対1で受講生の方々の英語力を伸ばすためのトレーニングを提供します。このトレーニングの中に英語学習に関するコンサルティングが含まれているのですが、この英語学習に関するコンサルティングの部分だけを抜き出したのがSTRAILです。

STRAILは、トレーニング自体を簡略化し、コンサルティングを中心として提供するプログラムとなっていますが、ENGLISH COMPANYと同等の成果が出ていることが特筆すべきポイントとなっています。トレーニングを全くしないわけではなく、動画やグループレッスンの形でご提供します。

── なぜ、STRAILでは英語力を短期間で向上させることができるのでしょうか?

黒澤:一言で言えば、第二言語習得研究に基づき、すべての自習/セッションメニューをデザインしているからです。実際、STRAILの科学的根拠に基づいた密度の高い英語学習コーチングは受講生の方々から非常に高い評価を得ています。STRAILでは、週1回・60分間で曜日を固定して受講して頂く形式を取っています。内容構成については、前半30分間でアセスメントテストというペーパーテストを受けて頂き、その後、後半30分間でアセスメントテストの結果を基にした対面セッションを行う形を採っています。

── アセスメントテストとはどのようなものなのでしょうか?

黒澤:アセスメントテストは、ペーパーテストの形式で、語彙・文法・リーディング・リスニングの課題を発見するためのテストです。終了後、テストを携えて、対面のセッションを実施します。

対面のセッションで重視しているポイントはいくつかあります。一つは、対面でしか見つけることができない英語学習の課題を発見することです。簡単に言うと、皆さんがどのような箇所で英語学習につまづいているのかを特定するということです。我々はこの「課題発見」のプロセスを最も重視しています。課題発見を正確に行えるかどうか、つまり課題発見の精度が高ければ高いほど、学習の効率は高まるからです。言語習得についての学問や、その周辺領域を学んできたコンサルタントがその知見を正しく運用して英語学習の課題を発見し、計画的に自習が進められているのかをチェックしていきます。

画像出典:https://strail-english.jp/

もう一つは、課題を発見した上で、その人に応じた適切な解決方法をお伝えすることです。その上で、計画的に自習を進められているのかをチェックしていきます。このプロセスの中で、コンサルタントは、「どういったところに力を入れて学習を進めていって欲しいかを明示的にお伝えする」ということを大切にしています。当然ながら、課題が変化すれば、自習のメニューも変わりますが、その度に、適切なアプローチ方法をお伝えします。このサイクルをを3ヶ月続けることによって、英語力の向上を図っていきます。

── 具体的な学習コンテンツについてお伺いできますか?

黒澤:STRAILでは、オリジナルの教材を受講生の方々の状況に応じてカスタマイズした上で利用しています。文法を例にあげると、「認知文法」という文法の考え方を使った文法指導を行います。

みなさんが学校で習ってこられたような、英語を日本語に訳すというものではなく、ネイティブが英語を使うときの「気持ち」や「考え方」に焦点をあてたものです。例えば、中学生の頃に、「will」 と「be going to」が同じ意味だと習う場合が多いと思いますが。認知文法では、ネイティブスピーカーの感覚を理解することを重視しながら、一つひとつの表現を学んでいきます。また、現在は、政府による緊急事態宣言の発令に伴い、使用不可となっていますが、銀座スタジオや新宿スタジオでは、受講生の方々向けに自習スペースを解放しています。

── 動画コンテンツはどのようなものが用意されているのでしょうか?

黒澤:動画コンテンツとしては、リスニングとリーディングの基礎講座を提供しています。例えば、リスニングの講座では、「音声変化」と呼ばれるネイティブスピーカー特有の省エネで喋る発音方法があるのですが、STRAILでは、この音声変化を聞き取れるようにするためのプログラムも提供しています。加えて、STRAILでは、「英語学習を続ける技術」という英語学習を習慣化するための講座を提供しています。もちろん、我々が提供するプログラム内容に取り組んで頂ければ、2ヶ月・3ヶ月で英語力を上げることができますが、その後、英語学習をコンスタントに続けて頂けるかどうかが非常に重要です。我々としては、行動科学の知見をベースに、正しいやり方で受講生の方々に英語力を伸ばして頂き、ご自身で自走できるようにして送り出していくことを重視しています。

── 実際の学習管理はどのように行うのでしょうか?

黒澤:週に1回(60分間)の頻度でお越し頂いておりますが、その間、「ほったらかし」にする訳にはいけないということで、「スタディプラス」というツールで学習管理を行っています。

黒澤:このツール上の学習記録をもとに、対面のコンサルティングを行っていきます。また、このアプリにはメッセージ機能が備わっており、わからない点をすぐに質問することができます。UI/UXが素晴らしく、無料で使うことができます。2019年の始めくらいにSTRAILをご受講頂いた方で、再度、受講したいということで、お越し頂く方がいらっしゃったのですが、その際、スタディプラスと連携することで、卒業後の期間の学習記録を共有して頂くことができました。このように、短期間で英語力を上げた後に、壁にぶつかったり、英語学習のフェーズが変わった段階で、「もう一度見てほしい」ということで再受講されるケースもあります。

── STRAIL(ストレイル)のトレーナーの方々が大切にしていることは何でしょうか?

黒澤:「受講生の方々がどのフェーズにいらっしゃるのか」「何をやれば伸びるのか」を見極めることを重視しています。それさえできれば、すでに確立された学習メソッドの中から、適切なメニューをご提案することができます。英会話スクールの中には、生徒さんの課題に関係なく、とにかくシャドーイングの重要性を強調して、学習メニューを提示するスクールもあります。しかし、実際問題としてシャドーイングより優先的に取り組むべきトレーニングがある、という方もいらっしゃいます。。。繰り返しになりますが、受講生の方々にとって本当に必要な学習方法をトレーナーが見極めることが何よりも大切だと考えています。

── 有難う御座います。週1の対面セッションは現在はオンラインでやっているのでしょうか?

黒澤:そうですね。我々としては、オンライン受講に非常に力を入れています。それも、新型コロナウイルスの件で、「慌ててオンラインに取り組んだ」という訳ではなくて、我々としては、STRAILをスタートした時点からオンライン受講に注力して取り組んでおり、オフラインの場合とまったく同じ内容のプログラムを提供することができています。現在は、緊急事態宣言の影響で、スタジオをクローズせざるを得ない状況ですが、皆さん、非常にスムーズにオンライン受講に切り替えることができています。

── オンライン受講ならではの良さもあるのでしょうか?

黒澤:やはり、余剰の時間が生まれるということはメリットとしてあると思います。当初は、「どうしても対面で受講したい」という方もいらっしゃったのですが、「一度、オンラインでやってみませんか?」と提案したところ、「意外とオンラインでも問題ありませんね」と言ってくださるケースが多いんです。今回の件で、コミュニケーションに対する価値観自体が大幅に変わってきていることを感じており、今後、オンライン受講はますます盛り上がってくるのではないかと個人的には考えています。

── 他社の英語コーチングサービスでは、必要に応じて、他社サービスのオンライン英会話を使ったりしていると聞きますが、STRAILでは、他社サービス等を学習コンテンツとして併用することはあるのでしょうか?

黒澤:場合によってはあるかもしれませんが、数はあまり多くありません。もちろん、いま取り組むべきトレーニングが英会話である、という方にはおすすめしますが、英会話というのはスポーツでいえば「練習試合」のようなものなんですね。基礎力が十分でない方にとっては最も効率的なものだとは言いがたいのです。第二言語習得研究では、「語彙文法」→「読んだり聞いたりするスキル(受容スキル)」→「書いたり話したりするスキル(算出スキル)」の順で、獲得を目指すのが、英語を日本で大人が学ぶ際には効率的だとされていますので、その学習順序を意識しています。

── 受講生の方々はどのような目的でいらっしゃる方が多いですか?

黒澤:やはり実務で英語を使いたい方/緊急度が高い方ですね。TOEICのスコアだけを上げたいという方はそこまで多くありませんが、中長期的なキャリアアップを狙っている方は多くいらっしゃいます。あとは、転職が決まっていて、「英語力をどうにかしたい」「緊急で必要ではないが、今のうちに英語能力をブラッシュアップしておきたい」という方もいらっしゃいます。また、ご自身で独学で学習をしていて、「頭打ち」になってしまった方も多いですね。

── 他のスクールに行っていたけど、英語力が伸びず、STRAILやENGLISH COMPANYを受講する方もいらっしゃるのですか?

結論から言えば、いらっしゃいます。先程の産出スキルの話に関連しますが、どうしても「話す」というところから入ってしまっていることで、なかなか英語力が伸びず、ご相談頂くケースが多いように思います。

STRAILの初回コンサルティングを実際に体験!

以上がサービス内容に関する説明になります。ここからは、実際に授業の一部を体験した様子を共有していきたいと思います。

体験コンサルティングの流れ

体験コンサルティングの流れとしては、大きくは、

  • カウンセリング
  • アセスメントテスト(今回は省略)
  • 速読リーディング
  • 課題の特定/ホームプログラムの提案

となっています。

カウンセリング

まずは、カウンセリングを通じて、現状の英語レベルを確認していきます。私の場合、幼少期にシンガポールに7年間の在住経験があり、TOEICのスコアも900点以上あるものの、社会人になってから英語にほとんど触れる機会がなく、リスニング/スピーキングに課題意識を抱えているという話をさせて頂きました。

アセスメントテスト

次に、英語学習のどの部分でつまずいているのかを発見すべく、アセスメントテストを受けます。このテストは、第二言語習得研究の知見をベースに設計されたものです。アセスメントテストを実際に受けてみたい方は、STRAILの無料カウンセリングを受けてみると良いと思います(私の場合、時間の都合上、アセスメントテストは受講しませんでした)。

速読リーディング

カウンセリング終了後、速読リーディングと呼ばれるトレーニングを体験。大まかなステップとしては、以下の通りです。

  1. 現状のリスニング力の確認
  2. 単語を確認した上で、再度、リスニング
  3. 音声を聴きながらスクリプトを見る
  4. 音声を聴きながらスクリプトを見る(ポーズつき)
  5. 意味のかたまりごとに日本語に訳す
  6. 音読

ステップ1:現状のリスニング力の確認

まずは、現状のリスニング力の確認を行います。具体的には、音声を聞いて、どんな話の内容だったのかを伝えます。メモは禁止です。私の場合、このリスニングでいきなり苦戦をしました。内容としては、TOEICのパート4に少し似ているなと思います。

ステップ2:単語を確認した上で、再度、リスニング

リスニングの中で出てきた単語を確認し、その後、再び、同じ音声を聞きます。1回目よりは理解できる箇所が増えたものの、まだまだ全体の話の要旨が掴みきれていない状況。この段階で、私の場合、1回目のリスニングに苦戦した原因として、語彙力の不足に加えて、他にも理由があるということが判明しました。このようなやり方で、角度を変えながら、「一人ひとりの課題を見極めていく」ことがSTRAILの特徴だと思います。

ステップ3:音声を聴きながらスクリプトを見る

ここからは、聴覚に加えて、視覚を通じて英語を理解していきます。このステップでリスニングが聞き取れるようになってきたのであれば、聴覚での理解に課題があることになります。

ステップ4:音声を聴きながらスクリプトを見る(ポーズつき)

さらに、ネイティブスピーカーのように英文を前から読めているかどうかを確認すべく、スクリプトを意味のかたまりごとにポーズを取りながらリスニングしていきます。

ステップ5:意味のかたまりごとに日本語に訳す

意味のかたまりごとに日本語に訳していきます。こちらは、サイトトランスレーションと呼ばれます。コンサルタントの黒澤さんの助けを借りながら、進めていきました。

ステップ6:音読

最後に、スクリプトを見ながら、音読を行います。音読に関しては、スムーズに読めてはいるものの、もう少しスピードアップできるというフィードバックを頂きました。

課題特定&ホームプログラム提案

終了後、現状の課題を伝えてもらいます。そして、その課題を克服するためのホームプログラムを提案してもらえます。私の場合、課題は下記の3点を指摘して頂きました。

初回の課題

  1. チャンクリーディング:英語を単語ごとに考えるのではなく、フレーズで考えるチャンクリーディングのスキルがやや不足している。言いたいことをまず言って、その後に、補足情報を加えるのが英語らしい伝え方。返り読みをしないように心掛ける必要がある
  2. 文法力:ベーシックな文法知識が抜けている部分がある。2週目以降もアセスメントテストを行い、課題を特定する必要あり
  3. 単語力:単語を音声で覚えている部分が少ない。また、単語の瞬発力もやや不足。帰国子女や留学経験者に多いが、全体をふわっと聞いてしまいがち。一つひとつの単語の意味を正確に把握することが重要

体験カウンセリングを受けた感想

最後に、STRAILの体験授業を受けた感想について整理しておきます。

コンサルタントの方の指導レベルが非常に高い

1つ目は、コンサルタントの方の指導レベルが非常に高いということです。既に述べたように、STRAILのコンサルタントは、第二言語習得研究に基づいた専門的な訓練を積んだプロフェッショナルな方々ばかりですが、実際に受講していても、「めちゃくちゃ頼りになるな」という印象を受けました。加えて、「凄く相手目線の指導をしてくださるな」ということを個人的に感じました。実際の授業の際も、緊張感はありつつもカジュアルな時間をつくって頂けたと思います。

すべての指導にきちんとした根拠が存在する

2つ目は、すべての指導にきちんとした根拠があるということです。私自身、第二言語習得研究を専門に学んだ経験はありませんが、「この方法で学習を進めていけば、最短経路で英語力が伸ばせそうだ」というなんとなくの感覚を掴むことができました。このあたりの科学的な指導法について知りたい方は、書籍『マンガでわかる 最速最短! 英語学習マップ 』『5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる』等を参照頂くと良いと思います。

オンライン受講でもほとんど問題なく受講可能

3つ目は、オンライン受講でもほとんど問題ないということです。新型コロナウイルスの影響で、今回の体験授業はオンラインで行いました。結果、感じたのは、「オンライン受講でも十分に快適に受講することができる」ということです。実際、Zoomの画面共有の機能等を活用すれば、かなりスムーズに授業を進めることができます。注意点としては、通信状況の良くない場所で受講すると、音が聞こえづらかったりすることがあります。が、その点にさえ気をつければ、オンラインでもかなり快適に受講することができるように思います。皆さんも一度、STRAILの体験授業をオンラインで受けてみると良いと思います。

執筆者:勝木健太

1986年生まれ。幼少期7年間をシンガポールで過ごす。京都大学工学部電気電子工学科を卒業後、新卒で三菱UFJ銀行に入行。4年間の勤務後、PwCコンサルティング、有限責任監査法人トーマツを経て、フリーランスの経営コンサルタントとして独立。約1年間にわたり、大手消費財メーカー向けの新規事業企画/デジタルマーケティング関連のプロジェクトに参画した後、大手企業のデジタル変革に向けた事業戦略の策定・実行支援に取り組むべく、株式会社And Technologiesを創業。執筆協力として、『未来市場 2019-2028(日経BP社)』『ブロックチェーン・レボリューション(ダイヤモンド社)』などがある。

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